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 平成24年6月10日 中日スポーツ新聞より 第83回都市対抗野球大会 東海予選

第83回都市対抗野球大会 東海予選
 半世紀以上も阻まれ続けた壁をようやく乗り越えた。JR東海が三菱重工名古屋に競り勝ち、待望だった2年連続の都市対抗切符を獲得。JR東海の2年連続出場は名古屋鉄道局時代の1953~55年に3年連続出場して以来、57年ぶり。87年の民営化後は初の連続ドーム行きだ。
「(チームが始動した昨年の)12月1日から、2年連続出場だけを目標に、選手に厳しいことを言ってきた。うれしいです」就任1年目の青山眞也監督(36)が興奮気味にまくし立てた。
青山監督は他チームの補強での出場を含めて都市対抗に12年連続出場。本大会で9本塁打するなど東海地区を代表するスラッガーだったが、采配で光ったのは小技だ。3回1死一、三塁の好機では、4番・高広にスリーバントスクイズ。高広がサイン通りに決めて先制すると、追加点となる5番・池田の適時打も呼び込んだ。
「選手を信じているので、どんな形でも取ってくれると思った」と青山監督。高広も「監督は選手兼コーチのころから細かい野球を指導されていた。サインは出ると思っていた」と振り返った。
青山監督就任後はとにかく練習でバットを振った。打撃マシンは3秒に1球のペースに設定し、500球2セット。あまりのきつさに、振りながら泣いている選手もいた。
「手のひらの皮がむけて、手袋も破れた。でも、それだけ振ったという自信になった」と上甲主将。8日の第3決定戦のトヨタ自動車戦に続いて、この日も2ケタ安打を記録するなど、成果は結果にも表れた。
昨年は本大会で2勝して東海勢として最高の8強に進出した。「まずは1勝」と青山監督は控えめだが、上甲主将は「一戦必勝だけど目標は優勝」と言い切った。連続出場の目標を達成した次は、全国の頂点に向かって発信する。(麻生和男)

※組み合わせ抽選会は24日、本大会は7月13日に東京ドームで開幕する。

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