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 平成25年3月24日の記事(福井新聞より) 「甲子園で戦おう」福井商高野球部 ボール贈りエール

甲子園で戦おう
気仙沼向洋高の後藤主将(左)にボールを手渡す福井商高の中村主将=23日、福井市の福井フェニックススタジアム

 福井商高野球部が23日、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県気仙沼市の気仙沼向洋高野球部に試合球5ダースを贈り、夏に甲子園で再会することを約束した。
 気仙沼向洋高は甲子園出場こそないものの、2010年夏の県大会で準優勝するなど強豪として知られる。地震と津波で校舎が全壊し、野球部員のうち1人が母親を亡くした。今も近くの高校の敷地に造った仮校舎で勉強し、野球部はさらに別の高校のグランドで練習している。
 福井商高は、こうした逆境で戦う同校ナインを励まそうと、練習試合に合わせて試合球を贈ることにした。この日、福井市の福井フェニックススタジアムでの試合前に、中村辰哉主将が気仙沼向洋高の後藤凱主将に手渡した。
 試合は12-0で福井商高が完勝した。中村主将は「互いに頑張って夏に甲子園で戦いたい」と意気込んだ。自宅全壊の被害に遭った後藤主将は「このような支援を受けてうれしい。福井商は素晴らしいチーム。鍛え直して甲子園を狙う」と話した。
 福井商高野球部を支援する「ネット裏の会」も義援金を贈った。

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