福井商業高校野球部 創部100周年の記念事業の一環として「記念招待試合」が5月12日に福井フェニックススタジアムにて開催されました。
福井商業高校野球部は1922年(大正11年)に創部し、令和4年に100周年を迎えておりましたが、新型コロナの影響により今年度、記念事業を実施することに至りました。
その一環として実施する今回の招待試合は、全国の強豪校との試合を通じて現役野球部の強化を図り、夏の選手権大会出場を勝ち取ること並びに、野球愛好家など一般の方にもご観覧いただき、野球を通じスポーツの輪を広げる活動を目的に行われました。
尚、招待校は甲子園で春夏5度の優勝を飾る、神奈川県の横浜高等学校でした。全国屈指の名門校としての試合での高いレベルのプレーに驚愕しましたが、それ以上にグラウンド内に入る時の挨拶や随所での礼儀ある行動に、OBやスタンドの観客は釘付けとなりました。
開会セレモニーでは美濃屋啓晶会長より、「コロナにより延期となりましたが、北陸新幹線福井敦賀開業の年に開催出来ることに喜ばしい限りです。また、横浜高校にはようこそ福井へお越し頂き有難うございます。今日は多くの高校野球ファンや将来を担う子ども達にお越し頂いております。選手はその想いを胸に全力プレーすると思います。すばらしいプレーには温かい拍手をお願いします」と挨拶後、両チーム合同の記念写真撮影があり、平成9年卒業の亀谷洋平氏による始球式が行われました。
亀谷氏は平成8年夏の選手権大会で福商初のベスト4のエースとして活躍し、3回戦の横浜高校との試合にも完投しました。当時のユニフォームを着ての登板に観客からは大きな拍手が沸き起こりました。また、試合前に行われました、オーダー交換の際に、福井県高等学校野球連盟審判部の道場球審より、「この記念招待試合は多くの方に支えられて行えることに感謝し、これまで伝統を築き上げた先輩方の想いを胸に、観客の心に残るすばらしいプレーを期待します」と感銘なるお言葉を頂き、試合関係者も心を打たれました。
その後、第1試合が行われました。序盤はお互いに塁を許すものの、粘りで点を与えず進みましたが、中盤に横浜高校の猛攻にあい、福商も9回には連続長打で得点し、28年前の甲子園での横浜戦を思い出すような試合展開に会場も沸きましたが、結果7対2で横浜高校が勝利しました。
また、第2試合も両投手が踏ん張り、5回までゼロ更新でしたが、横浜高校が6回と8回に好機を確実に得点し、2対0で横浜高校が勝利しました。
試合後の閉会セレモニーでは、安井正樹副会長より、「横浜高校には日本一の激戦区である、神奈川県大会を制し、夏の甲子園に出場して頂きたい。また、福商野球部も今日の試合を通じ更なる努力をし、甲子園に出場出来ることを期待します。会場の皆様も温かいご声援を宜しくお願いいたします」と挨拶があり、終了しました。
観客からは、今日の試合を目に焼き付けることが出来て良かったです。両校が甲子園に出場し、再び戦う姿を是非見たいです。などのメッセージを頂きました。
最後に会場準備にご尽力頂きました球場関係者、また準備や当日の運営に携わって頂いた審判の皆様をはじめ、全ての関係各位にお礼申し上げます。ご協力頂き有難うございました。