昭和53年4月7日の記事(福井新聞より) 福井商ナイン帰る 3万5千人出向かえ
【福井商ナイン帰る】
炎のチーム福井商ナインが六日、福井に帰ってきた。第五十回選抜高校野球大会で、見事準優勝を果たし、北陸路に初の栄誉をもたらした球児たち。“おらがヒーロー”を一目見ようと国鉄福井駅前などには、空前の約三万五千人の県民が待ち受け、熱狂的な歓迎ぶりを見せた。
同日午後三時二十二分、福井商ナインは特急雷鳥6号で福井駅に到着。前日まで甲子園で熱戦を展開していただけに、顔は真っ黒に日焼けし、ユニホームもよれよれ。それでも北野監督や竹内主将らは疲れも見せず、真っ赤な準優勝旗をしっかりと握りしめ、半月ぶりに福井の土を踏んだ。
「よくやった」「おめでとう」同駅前広場を埋めつくした群衆は小旗を振りながら、どっとナインを取り囲んだ。付近のデパートには何本もの垂れ幕が下がり、色とりどりの風船やテープが宙に舞う。テレビのインタビューの声もかすれてしまうほど。甲子園のあの熱気が、駅前で再現した感じだ。引き続きジープ六台に分乗し旧駅前通りから市体育館までの約1.5キロをカーパレード。大混雑の中、紙吹雪をほおに受けながら晴れやかながい旋行進が続いた。
昭和53年4月7日の記事(福井新聞より) 快投乱麻
【快投乱麻】
板倉のピッチングは日を追うごとにさえて来た。南陽工を1点に抑えて4強入りを決めた瞬間、板倉は両手を挙げ鰐渕のところへ走り寄った。
昭和53年4月7日の記事(福井新聞より) 校旗四たび
【校旗四たび】
四たび校旗をスコアボード上にはためかせた福井商ナインの表情は自信に満ちていた。